※ 画面はイメージです(実機スクリーンに差し替え予定)。
背景:配車が、一人の頭の中にあった。
翌日の配車は、特定の熟練担当者がExcelと電話、長年の勘で組み立てていました。手順書はなく、その方が休むと現場の段取りが滞ってしまう。過去に導入した外部パッケージも、現場の呼び方や細かな例外に合わず、いつのまにか使われなくなっていました。
観察:ルールにできる判断と、できない判断があった。
FDEエンジニアが2週間、朝と夕方の配車に張り付きました。最初は判断のルールを聞き出そうとしましたが、本人も『なんとなく』としか言えません。観察して初めて、荷主ごとの時間指定やドライバーの相性といった例外が効いていると分かりました。型にできる部分は多い一方、最後の微妙な調整は人が担うべき領域でした。
打ち手:定型は仕組みに、勘どころは人に残す。
現場に常駐したまま、配車管理システムをアジャイルで内製開発しました。定型的な割り当ては自動で組み、勘どころが要る例外は人が最終調整する形に。画面は現場の呼び方に合わせ、小さく出しては直す。初期はシステムの提案が現場の感覚とずれることもあり、現場と補正しながら、開発と運用を少しずつ社内メンバーへ引き継ぎました。
成果:作成時間は約4割減、移譲は進行中。
運用開始から3か月ほどの時点で、配車計画の作成時間はおよそ4割短くなりました(導入前比)。特定の一人に頼っていた配車を、いまは複数のメンバーで回せます。定型は仕組みが組み、残り2割ほどの微妙な調整は今も人が担う形です。現場メンバーは自分たちで小さな改修を出し始め、完全な自走に向けて引き継ぎを続けています。
正直、最初はベンダーさんに任せれば全部片づくのかな、くらいに思っていました。でも来てくれたエンジニアは、まず私たちのやり方をずっと横で見て、無理に全部を自動にしようとしなかったんです。配車の勘どころは今もうちの人間が最後に手を入れますが、その担当が休んでも現場が回るようになったのが一番大きい。若手も、少しずつ自分で直せるようになってきました。